まさか、婚活で面接にこぎ着けて
怒りを覚えるとは予想外なこと・・・。


私が何かを言い返すというよりも、
否定するようなことを言ってしまい
空気はどんよりとなっていました。


考えてみればこの面接は、
私から言い出したことであり
お時間を都合していただいて
会っていただけた面接です。


サワさんにとって貴重は休みを
全否定されるために潰してしまい
申し訳ない気持ちがあったため、
私からはサワさんにお礼の言葉と
謝罪の言葉をお伝えしました。


精一杯の理性なのか冷静さなのか
わからないものを保ちながらも、
頭を下げてお伝えしたにも関わらず
サワさんはご立腹というよりも
私が折れて謝罪したと思ったのか
罵詈雑言を浴びせてきます・・・。


「だいたいさ、そんなデカくて
女として恥ずかしいと思わない?」


「僕は、小柄な人が絶対にいい」


「160cm以上の女とか無理」


「デカくならない努力とか
してこなかったんでしょ?」


「モデルみたいとか言われても
あれは男に需要とかないから」


「ヒールとかはいたら脅威でしょ」


「女として生まれたのに可哀想だね」


等々・・・。


よくこんな背丈に対することのみの
罵詈雑言を考えられたものだと
今なら逆に感心してしまいそうです。


ですが、この時はコップの水を
おもいっきり浴びせたい!!
と、思いながら堪えていました。


それに、10分ほど罵られていて
冷静に考えられるようにもなり、
これはサワさんのこれまでの人生で
身につけた価値観にしかすぎず、
小さな世界の物差しでしかない物に
反論する気は無くなりました。


たとえ折れたように思われても、
自分が論破できたと思われても、
全否定してやった!と思われても、
私はこんな場面で罵詈雑言並べて
本性を出すような大人げない方と
張り合いたくなかったです。


サワさんは最後までご立腹で、
言うだけ言うと伝票を手に取り
割り勘を確認して立ち上がり、
先に会計を済ませると店を出て
ずいずいと歩き去ったので
さすがに呆気にとられましたが・・・。


私も自分の会計を済ませて、
若干なにか哀れみを含んだ視線を
送られたような気もしましたが、
気に止めずお店を出ることに。


散々だったな。


そう思った私は来た道を引き返し、
再び美術館に向かっていました。


1人で見た浮世絵の世界は
美しく儚くもあり力強く、
やはり素晴らしい世界でした。