婚活の面接に緊張は付き物。
深呼吸して水分補給して・・・。


と、付き物の緊張さえ忘れるほどの
恐怖体験をした私はサワさんとの
初めて実際にお会いする前の時間も
心には余裕がありました。


待ち合わせ時間まで時間があり
サワさん到着までの隙間時間、
お手洗いに行きメイクを直して
服装のチェックもしっかりして
メッセージのチェックもして・・・。


気が付けば待ち合わせの時間を
少しだけ過ぎていました。
ですが、サワさんは現れず・・・。


おや?メッセージもないぞ?


まさか、ドタキャン?
と、脳内でファンファーレのごとく
激しい轟音のようなものが鳴り響き
緊張とは違ったものが駆け巡り、
いっきに落ち着かなくなります。


いえ、私かなりの心配性でして
少しでも想定外のことが起きると
落ち着かなくなるのが癖なので・・・。


とはいえ、待ち合わせをやり取りした
メッセージを再確認してみたものの、
私は記された場所に訪れていますし
時間も5分ほど前に過ぎてる。


たかだか5分ですが、されど5分。
不安に陥れるには充分すぎる時間。
とてもとても長く感じられます。


困った。


確認のメッセージ送ってみても
返信がある気配はありません。
ぐだぐだ考えている間にも
時間は刻々と過ぎてしまって
待ち合わせ時間から10分15分
どんどんと過ぎていきました。


美術館での待ち合わせのため、
わりと広くロビーがあって
ソファーもあったので待つことが
苦というほどではありませんが、
さすがに目立ってきてしまうため
せめて連絡がほしくなります。


もうさすがにドタキャンだ。
連絡もしないなんて最悪だ。


なんて日だ!!


懐かしいギャグ?まで出てしまう
お怒りモードの私でしたが、
実は数分前の段階から若干なにか
気になる視線を感知していました。


マキさんではありません。


ですが、サワさん?と思うには
交換した写真やプロフィールと
なにか違うような気がしていて、
声をかけたり近付いたりする
ことに躊躇して伺っていました。


が、その視線の出所である方は
私の方をじっと見てますし、
全くの他人とも言えないのかも。


とはいえ、いくら連絡をしても
返信をしてくる様子もないし、
20分も待ったのだからもういい!


そうわりきり、チケットを購入して
一人で見て回ろうと思い到り、
立ち上がり移動し始めた時でした。


じっと見ていただけのその方が
ずいずいと私の方に歩いてきて、
目の前で立ち止まりました。


「もしかして・・・みみさんですか?」

「あの、サワですっ」