ただならぬ「一緒に玉入れ」を
どうにか無事に終えた私は、
移動しながらお礼を伝えると
ハヤサカさんは全くできていない
私を攻めることさえせずに
「ナイスプレーでした!お疲れ!」
と、プレーを労ってくれました。


さすがに、「ナイス玉拾い!」
など、言えるはずもないため
「ありがとうございました」と
当たり障りない言葉を返して
その場から離れることに・・・。


一緒に玉入れをできたことは
なかなかのチャンスでしたが、
ハヤサカさんは受け付けません・・・。


なぜ私にだけ投げさせたのか・・・。
それにアドバイスをいただけるなら
ハヤサカさんご自身で投げたり
かごに入れたらよかったのでは・・・。


玉入れが無事に終わったのだし
目標もどうにかクリアしました。
疲れもどっと押し寄せましたし、
あとは一緒に来ているヨッシーの
勇姿を見守りたい心境です。


綱引きとか連絡先交換だとかは
とりあえず忘れてしまいたい。


移動するために歩きはじめた私の横を
なぜかハヤサカさんは付いてきて、
「どこで休憩しているんですか?」
「職場とお住まいは近いんですか?」
など、矢継ぎ早に質問してきました。


お話しかけいただけているのに
申し訳ない気もしましたが、
どうにか誤魔化して立ち去ろうと
していました私にハヤサカさんは
しつこく食らいついてきます。


選べる立場などではないのに
こんな私にも苦手なタイプがいる
と、知ることができた出来事でしたが
ハヤサカさんは進行方向に回り込み
笑顔を少しだけ不安な表情に変えて
こう言ってきたのです・・・。



「さっき、一緒に歩いていた方。
あの人はお友達とかですか??」



What?!


いや、近くにいた冴えない孤独な女に
目的もなく話しかける男性だなんて
いないとわかってはいましたが、
まさか、ヨッシー狙いだったとは・・・。


いえ、私目的なんていうおこがましく
検討違いなことを考えていたとか
そういうことはあったかもしれませんが、
これは勘違いしても仕方ないですよ?


勘違いの結果、拒否していたことは
申し訳ない気持ちもあるのですが、
ヨッシーとお近づきになりたくて
一緒に居た私に声をかけるために
玉拾いを必死にして近づくなんて・・・。


婚活イベント中なのだから
ヨッシーに直接行けばいいのでは?


女性のために玉拾いをする男性も
それを女性にだけ投げさせて
自分は言うだけの男性というのも
私の中では「ない」のですが、
掛け合ってほしい糸口のために
しつこく付きまとってくるのは・・・。


なしの極みであります。