一緒に玉入れしませんか?


一緒に玉入れしませんか?


玉入れとは団体でするものでも
個人でするものでもなくて、
ただわーっとやって終わるものだと
誠に申し訳ないのですが競技という
感覚さえ私にはないものでした。


なのに、一緒に玉入れ・・・。


よくわからなくて戸惑っていると、
男性は若干丸みを帯びた親しみやすい
優しそうな顔をニコッとしてみせて、
簡単な自己紹介をしてくれました。


「ぼくはハヤサカです。
○○会社に勤めています!
ちなみにですが36歳です!」


ちなみにというついでにの部分は
なかなか重要案件のような気がして
少しだけ気になりはしたものの、
いつまでも唖然としているわけにも
いかないため同じように自己紹介。


「はじめまして。みみです。
書店に勤めています。30歳です・・・」


最低限の情報をお互い交換した後に
ハヤサカさんと名乗った男性は
もはや愛嬌さえ感じる笑顔をみせて
「玉入れ一緒に楽しみましょう!」
と、再度玉入れへのお誘いが・・・。


いったいどういうことをしたら
「一緒に玉入れ」ということになるのか
全く一ミリもわからないのですが、
「いえ、単独でお互い楽しみましょう」
とも返せないので了承しました。


なんだか声をかけてもらえたことに
かなり驚いたと同時に知らない男性と
話してみるという目標をクリアできて
ほっとした気持ちだったのですが、
玉入れが始まるとなかなか大変で・・・。


ハヤサカさんの近くで位置につき
さあ!玉入れ開始です!という時、
玉を拾おうとするとハヤサカさんは
「みみさん!はいどうぞ!」と、
落ちている玉を1つ拾い上げると
私に渡してくれました。


あれ?自分は投げないの?


と、不思議に思いながら投げて
次を拾い上げようとするとまた・・・
「はい!投げてください!」と、
また1つ拾い上げて渡してきます・・・。


しかも、私がド下手なために・・・


「みみさん!もっと右です!」

「あ!もっと高く投げないと!」

「全然だめですよ!もっと高く!」


いちいちアドバイスが飛ぶ始末・・・。


ハヤサカさんは投げることはなく、
玉が拾いにくくなってきても走り回り
投げるための玉を用意してくれました。
この一連の流れは確かに間違いなく
ハヤサカさんがおっしゃっていた
「一緒に玉入れ」であります。


経験したことのない「一緒に玉入れ」
は、ハヤサカさんのアシストを
私が決めきれないという結果で
残念な結果で終わりました・・・。