梱包された本と格闘していた時に
声をかけてくれたのは、
2歳年下の後輩でした。


普段からそんなに話す相手ではなく
業務連絡を取り合うくらいの関係。
そんな関係だったのでその時にも
なにか発注の連絡かと思ったのですが、
彼女の口から出たのは思いがけない
斬新で新鮮な言葉でした。


みみさん、金曜の夜って時間ありますか?
〇〇で合コンするんですけど
急遽メンバー足りなくなって・・・
よかったらお願いできませんか?


あまりに思ってもいなかった言葉に
私は唖然とした表情になってしまい、
彼女が本当にお願いしますという
懇願する姿に呆気にとられてしまいました。


勤務して7年ほどが経過するので
今までも合コンの誘ってもらえることは
こんな私でもあったのですが、
お誘いを受けたことはなかったです。


忘年会、新年会、歓送迎会、
あとは時々親睦会的なものに
ひょっこりと顔を出すだけの私は
いつしか職場内で
「誘ってもこない人」リストの
表紙を飾れるほどになっていました。


誘ってくれた後輩は入って日が浅く
私や周りの関係というものにも
気付いていなかったようなのですが、
急な事態に身動きが止まった私を
リスのように真ん丸な瞳でまっすぐ
疑わないように見つめてきたのでした。