恋愛は本の中でいくらでも体験できる。
実体験では味わえないようなことでも
本の中に入り込めば毎夜毎夜、
全く違った異性を対象として
燃え上がるような恋をすることができる。

そんな日々をなんの疑いもなく
誰に邪魔されることもなく過ごして
これからも続くものだと思っていました。


そんな私の意識に変化を与えたのは
ありきたりな理由になりますが、
近い親族ミーチェの結婚です。

4歳年下のいとこの愛称ミーチェ。
20代半ばの華やかなレディ。


とても可愛らしくて、それなのに気取らず
女子というものを謳歌しているような
そんなミーチェは私にとって憧れで、
羨ましいと思える存在でした。


そんなミーチェは恋愛遍歴を多く、
学生の頃から恋愛話には事欠かさず
いつでも刺激的な話を提供してくれました。


高校時代の駆け落ち寸前の大恋愛。
専門校時代の同棲騒動。
見送りに来なかった彼氏との修羅場。
昨日の電話と今日の電話の疑惑。
マザコン足すモラハラ男との貢ぎ愛。


一冊の恋愛小説よりも波乱万丈で
まるで異世界を駆け抜けていたミーチェ。


そんな、恋愛経験豊富なミーチェは
昨年専業主婦になりたいという理由で
あっさりと結婚してしまいました。

さまざまな恋愛を謳歌しながらも
結局は落ち着くところに落ち着いた
そんな彼女の結婚を私は本当に喜び、
心から祝福をしていました。


ですが、ここでやってきてしまったのが
親や親戚からの結婚に関する問い合わせ。


それまで周囲からの話には聞いていても
まさか我が家に訪れるなどとは
考えてもいなかったので驚きました。
こんな私に結婚を求めているとは・・・。


驚きと同時についにきてしまったのかと
私のなかで初めて焦りが顔を出しました。


もうこのまま一生お一人様だと
思って疑わなかったけれど、
私も結婚しなくてはならないのだろうか・・・?


この時は前向きというよりは
なにかわからぬ義務感のようなもので
まずは婚活について学ぶことにしました。